Category Archives: レッスンの一コマ

練習の質

伊藤ピアノレッスンスタジオでは、オリジナルの練習表を使用して生徒さんの練習状況を把握しながらレッスンを進めています。

昨日の○○さん(小3)のレッスンで、発表会で弾く曲を聴いていて気がかりな点が多かったので、弾き終わった後に練習表を見ながらこの一週間の練習について一緒に振り返ってみました。

いくつかの質問をすると案の定、練習はしているけど質の良い練習ができていないことが判明。正直者の○○さんは、「テキトーに弾いちゃってた」と言ったのです。

本人にその自覚症状がある場合話は早く、今後の練習(質の確保)について具体的に話をし、実際にその場で伝えた通りに練習してみてもらいました。これは練習のやり方の練習ですね(笑)初めはうまくいかず集中力を欠く場面もありましたが5分もすると要領を得た様子。

○○さんは「これならできる」と言い、その表情からも真剣さが伝わってきたので、自宅練習でも直ぐに練習のやり方を思い出せるように付箋に書き楽譜にペタリ!

伊藤ピアノレッスンスタジオでは、生徒さん一人ひとりの年齢、ピアノ歴、環境や状況など必要に応じて練習方法や練習内容を見直し、具体的に指導することを心がけています。

来月から塾通いも始まる○○さん。効率が良く質の高い練習方法を身に付け、ピアノとの両立ができるように応援していきます。

ぐにゃぐにゃ

ピアノを始めて間もない幼いお子さんの多くは、まだ手指の関節が弱くピアノを弾くときに、指の第一関節と第三関節が「ぐにゃり」と凹んでしまうケースが多くあります。

私は、第一関節を「指のおでこ」を出す。第三関節は「ホネのお山」を出す。と呼んで指関節を理想の形に導く声掛けで指導をしています。(写真、①第一関節、③第三関節)

指関節の強さにも個人差があり、もともとしっかりしているお子さん、声掛けをした直後はできるお子さん、一度や二度の声掛けでは全く改善しないお子さん、など様々です。レッスン中は、理想の手指にするための声掛けを適宜しています。

しかし、自宅練習の際のにお家の方(特にお母様)が手指の形について指摘をされると、お子さんは理想の形とは言えない形で弾いていても「できてるもん!」「やってるし」と反発してくるとのお話をよく耳にします。

そんなときは、口うるさく何度も指摘するよりも、理想の形とは程遠くても、「良い指の形だね!」と声掛けをすると、ピッと良い形になる場合もあります。但しこの声掛けは一度してみて効果がなければそれ以上はやめておきましょう。シンプルに、「ぐにゃぐにゃ指になってるよ」とさらっと指摘してあげても良いと思います。

最近、レッスン中にもシンプルに、「ぐにゃぐにゃ指だよ」と指摘す方が、「指のおでこ」「ホネのお山」と指摘するよりも、直観的に「理想の手指の形」に直すお子さんがいることに気付きました。

※なぜ「理想的な手指の形」で弾いた方が良いのか。簡単に言ってしまえば、「ピアノを弾くために必要な動作によるエネルギーを、ロスすることなくなく効率的に鍵盤に伝える」ためです。

「理想的な手指の形」作りへの一助となれば嬉しいです。

5-4=1!?

先日、中3の生徒さんのレッスンでの一コマ。

画像の○印の指使いに初めて遭遇した時のTさんの一言。

 

「これは5引く4だから1の指てことでしょ!」

??

私は、Tさんが急に何を言い出したかと理解できず、「なんのこと?」と聞き返すと、曲中の指使いのことを言っていることがわかりました(汗)

なるほどー!!

○印の箇所は、5の指で弾いたあと、音を弾き直さずに4の指に変えるという「変え指」の指示なのですが、Tさんは、5ひく4の計算式だと思い咄嗟に、1と導き出したのです!

こういう発想に巡り合うたびに、発想力の豊かさにブラヴォー!と叫びたくなるのと同時に、指導者にとっての「当たり前」が、「当たり前で」なく存在していることへの認識も新たにさせてくれます。

感謝!!

『エンターテイナー』弾いてるよ!

「Kねー、今エンターテイナー弾いてるよ!」昨日のレッスンで、Sくん(中1)の開口一番の一言。
KとはSくんのお兄ちゃんで現在高校2年生。小学校卒業まで伊藤ピアノレッスンスタジオに通っていました。私立中学に入学し学業と部活で時間の制約ができてしまい、ピアノのレッスン継続は断念してしまいました。

そんなKくんですが、最近よくピアノを弾いているようなんです!

約一ヶ月前に、お母様から「Kが最近『カノン』(パッフェルベル作曲)を弾きはじめています、勉強の合間に気分転換ですって。」と嬉しいご報告を頂きました。

昨日のレッスンで、お兄ちゃん思いのSくんは、「先生に何か曲の楽譜を借りてきてあげようか」とKくんに言ってレッスンにやって来たようで、私もそれならばと、勉強の合間などでも気軽に弾けそうな名曲のアレンジがアレコレ載った楽譜を貸してあげることにしました。

Sくんが帰宅して直ぐにお母様から、「Kに一冊貸してくださったようですみません。高2になり、勉強にもプレッシャーがかかるのか、毎日時間あると弾いてます。」との重ねてのご報告も頂きました。

Kくんは、ピアノを弾くことで、言葉にできない思いや、ストレス。人には言えない思いや、悩みを音に託して吐露し、気持ちの整理をしているんだろうなぁ。などと思いを巡らしてみました。

学業、部活でレッスンの継続を断念してしまっても、それまでのレッスンで身に付けた基礎力でピアノを弾いていくれていることに、ピアノ指導者として大きな喜びを感じております。

Kくん、Bravo!

《生徒さん・保護者の方の声》

《生徒さん・保護者の方の声》にJ.H.くん(小2)のお母さまの声を追加いたしました!

Jくんがレッスンを始めた頃からの変わらない印象は、とても素直でお喋りが大好き。
新しく習う事項等は、その場ですぐに飲み込み、あまり苦労せず出来るようになってしまう器用なタイプ。(視覚重視で、見て覚えることが得意)
ただし、その場ではすぐにできても、新しく習ったことの定着には時間がかり、自宅での練習では新しく習ったテクニック等の応用が利かず、翌週のレッスンでは同じ事を指摘されてしまいます。
でも、指摘をすると直ぐによい方向に修正出来てしまいます。

要は、レッスンでは、私の手本を見た目(視覚)で覚え、耳(聴覚)で覚える分量が少なく、自宅での練習の時には、自分の音を聴きながらの練習ができておらず、”できているいるつもり、やっているつもり″になってしまっていたのです。

レッスン中は、私が手本を弾いてJくんに聴いてもらう。→Jくんが弾く。→私が、「今の弾き方と音はどうだった?」というやり取りを繰り返しています。
「今の弾き方と音はどうだった?」と言う問いかけに、「わかんない」を繰り返していたJくんに変化が見え始めたのは、昨年の発表会の直後から。
レッスン時と自宅での練習時の音の聴き方に少し変化が生じてきたようで、レッスンで指摘されたことを翌週も同じように指摘されることが随分と少なくなってきました。
Jくんは発表会で難易度が高めの曲にチャレンジしたため、その分負荷がかかり、その反動で普段のレッスンの曲がラクにこなせるようになり、心と耳に余裕が生じたようです。

今後も一人ひとりの生徒さんの個性を生かしながら、「楽しく!正しく!」をモットーにレッスンを行って参ります。

価値とニーズ

4月2日(月)から新年度のレッスンが始まり、二週間が経とうとしています。

レッスンでは、11月3日(土祝)の発表会に向け、幼児と小学生の生徒さんたちの選曲が、先週から本格的に始まりました。

中学生以上の生徒さんたちについては、昨年末から3月までにモーツァルト、ショパン、ドビュッシー、ラヴェル等の曲が決定し練習も始まっています。

今回、選曲に当たって、選曲についての考え方を深め、より柔軟な対応の必要性に何人かの生徒さんと保護者の方に気づかせて頂きました。

私は、選曲に当たって、生徒さんの実力と発表会までの期間での達成度。そして生徒さんの音楽性や趣味の傾向などを考慮して、個性が輝く選曲。その曲を弾くことによって、身に付けてもらいたい奏法やテクニックを盛り込んだ選曲を心掛けています。
そして、一人ひとりの生徒さんにソロ、連弾共に3曲程の候補を用意し、実際に弾いて聴かせ選んでもらっています。

ただ、ここに落とし穴がありました。当然のことですが、指導者と生徒さんの「価値とニーズ」には相違点があるという事!!

選曲作業を通し、生徒さんの中には、「和音の多さや曲の長さ、またレッスンで習ったペダルを一回は踏みたい!」「スッカートが沢山あって、リズムが楽しい曲が弾きたいの!」「明るいのと暗いのがある曲が良い!」「オレは、ベートヴェンが好きなんだよね!」等と、生徒さん自身の価値観やニーズを伝えてくれたのです!

これは私にとって衝撃であり、気付きと驚きにあふれた言葉の数々でした。

そして、今週はそれぞれの生徒さんの「価値とニーズ」踏まえて、改めて選曲に当たっています。

ある生徒さんには、その子の「価値とニーズ」を考慮し、追加でソロ4曲を選び、レッスン時に私が弾き、聴いてもらいました。
私の横で聴いている生徒さんの表情が曲によって様々に変わることが普段以上に印象的でした。

今後は、これまで以上に生徒さんの「価値とニーズ」を把握するためにしっかりと声を聞き、選曲やレッスンを行ってまいります。

沢山の気付きを与えてれた生徒さんと保護者の方に、改めて感謝申し上げます。

尚、選曲につきましては、事前のリクエストや生徒さん自身のが決めた曲にも応じています。
中学生以上の生徒さんは、ほとんどの生徒さんが自分自身で曲を決めています!

伊藤ピアノレッスンスタジオのピアノ発表会は任意参加です。今年は、本日現在で40名の生徒さんが参加予定です!

えっ、ふりかけ!?

年長さんのKちゃん(女の子)のレッスンでの一コマ。

レッスンがひと段落して、レッスンノートに宿題の内容を書きながら、幼稚園の給食やお弁当についてKちゃんに聞いてみました。この日はお弁当だったらしく、その旨を答えてくれました。

私「お弁当には好きなものが入ってた??」

Kちゃんは照れくさそうに「うん!」

私「好きな何が入っていたの?」

Kちゃん、「ふりかけ!!」とにっこり♪

レッスンに付き添われていたお母さまにとっては意外な答えだったらしく。「えっ!?」と一言。苦笑されていました。

(私も、答えは卵焼きや、からあげなどだろうと思い込んでおりました・・・。)

いやー、その子のことを「知ったつもりになっていてはいけないなー」思い込みや独りよがりで目の前の一人に向き合うのではなく、深く相手を知ることの大切さに改めて気づかせてもらいました。

Kちゃん、ありがとう☆

太平洋

バスティン・ピアノベーシックス《テクニック1》に出てくる「太平洋の波」という曲のレッスンです。

「太平洋」を知らなかったSちゃん(小学3年・女の子)に、ヒントを出しながら、巨大世界地図から「太平洋」を探してもらいました!

見事発見!

日本とアメリカ大陸の間の海なんだね♪

あきになりました。

小学3年生のHちゃんが、一緒にレッスンへ通ってくれているお姉ちゃんのレッスンが終わるまでの待ち時間に、画像(クリックで拡大可)のお話と絵を書いて、私にプレゼントしてくれました。
なかなか良く書けているので、皆様にもご紹介させていただきます。


ちなみに、題材はレッスンのご褒美シールで、課題が一つ合格するごとに一枚貰えることになっています。

貰った、野菜とハロウィンのシールから、秋と10月。10月のイベントを八百屋さんを舞台に展開し、「ついでにレタスをくれました。」という落ちまでついていて見事だなぁ。と感心したのと同時に、とても愉快な気持ちになり大笑いしてしまいました。

国語の専門家ではありませんが、起承転結ができているので、普段から本を良く読んでいるのかな?国語が好きなのかな??曲によっては、曲に歌詞やお話をつけさせてみたらさらに表現の幅が広がるかも!?などと想像を廻らせながらこの記事を書いております。
レッスンのヒントはどこに潜んでいるかわかりません(笑)
※この生徒さんは、楽曲を“きっちりと”弾くことが得意です。

ママが・・・

今日のレッスンで、クレッシェンド(だんだんつよく)を習った小2の男の子Sくん。クレッシェンドの意味と効果を体験して貰うために、一通り説明した後、音に出して弾く前に、自分の名前をクレッシェンドしながら声に出して貰いました。

クレッシェンドのイメージがつかめたSくんが発した一言は!!

「ママがぼくをおこるときみたい!!」「あっ、おばあちゃんも!!」とその様子を真似してくれました!

極めて納得!その後ピアノで上の楽譜の一段目を弾くとはじめから上手にクレッシェンドしながら弾けました♪

身近な体験と音楽表現をすり合わせていくと、子どもの理解は速いのだと改めて実感しました。

ブラボーSくん♪