バスティン・メソッドとは

バスティン・メソッドとは

1970年代にアメリカのピアノ教師である、ジェーン&ジェームスバスティン夫妻によって作られた「総合音楽教育」に基ついた長期導入型メソッドです。
ピアノの演奏技術をつけるのは勿論のこと、順序だったカリキュラムを取り入れることにより、ピアノの鍵盤の理解、リズム、読譜、聴音、和声、移調、理論等、音楽の様々な分野の基礎を習得することができます。

バスティン・メソッドには

『ピアノパーティー』『ピアノベーシックス』『オールインワン』『中級ピアノレパートリー』『年長者の為のピアノ入門』の各シリーズの他に、副教材、併用曲集があります。

当教室では導入期のレッスンにおいて主に『ピアノパーティー』『ピアノベーシックス』『オールインワン』を使用しています。
※お子さまの年齢、個性、目的に合わせてバスティン・メソッド以外で導入指導をする場合もございます。

『ピアノパーティー』シリーズとは

『ピアノパーティ』『聴音・楽典パーティー』『パフォーマンスパーティー』の三冊のテキストがあり、AからDまでの4段階のレベルに分かれています。
全調による導入。5指ポジションによるプレリーディング方式からの導入により、全調を指と耳で経験し身につけていきます。
ピアノパーティーシリーズでは、まだ読み書きのおぼつかない幼い子供たちでも無理なく、楽しみながら、この時期に必要な音楽とピアノ演奏の基礎力がつきます。

※プレリーディングとは
五線譜を読む前の準備段階の楽譜で、五線はなく音符に指番号と音名が書かれていている形です。
幼児期の子供たちは、まだ細かい差異を理解する能力が未発達なため、いきなり五線譜を理解させようとしてもなかなかできません。
こうした導入期の読譜をサポートするのがプレリーディング譜です。

メインテキスト 『ピアノパーティー』

ピアノ演奏の基礎と読譜力をつけるためのメインテキストです。
パーティーAとBではプレリーディングでの読譜を重視し、鍵盤と音名を結びつけていきます。
パーティーCから大譜表による読譜に入ります。パーティーDを終えるころには、12の調を5指ポジションで経験し弾けるようになります。
和音の導入も早くコードネームの学習もできます。

理論 『聴音・楽典パーティー』

リズムや音の動き、音符、音名等を書き、聴き、弾くことによって音楽の基礎力をつけていきます。

曲集 『パフォーマンスパーティー』

ピアノパーティー、聴音・楽典パーティーで学んだことをより深く理解し、読譜力の定着と、演奏の基礎力をつけるために使用します。

『ピアノベーシックス』シリーズとは

『ピアノ(メインテキスト)』『テクニック』『パフォーマンス(曲集)』『セオリー(音楽の勉強)』『毎日の初見』の五冊のテキストからなるシリーズで、全5段階のレベルに分かれています。プリマーレベルのCポジション(ハ長調)プレリーディングから始まり、レベル4までに全12調を経験し身につけます。
注意深く配慮されたカリキュラムにより、音楽とピアノ演奏の基本を着実に身につけていきます。

メインテキスト 『ピアノ』

音楽とピアノ演奏の基礎を理論的にも優れたカリキュラムにより着実に身につけていくためのメインテキストです。
テキストの中の大半を占めるバスティンのオリジナル曲は、クラシック形式、近現代形式、ポピュラー調、民謡調と内容が豊かです。
オリジナル曲以外にもクラシックの名曲をレベルに合った形に編曲したもの等も扱われています。

『テクニック』

ピアノを演奏するために必要なテクニックをつけるために使用します。バスティン先生のオリジナル曲の他に、シュミット、ツェルニー、ハノン等の練習曲も含まれています。

曲集 『パフォーマンス』

オリジナル曲、民謡、ポップス調の曲からなる曲集です。

理論『セオリー』

『ピアノ』で習った音楽の基本理論を書くことにより、より深く理解させ定着させていくためのテキストです。

『毎日の初見』

初見力を養うために使用します。

『オールインワン』シリーズとは

現代の子供たちはとても多忙な傾向があります。
そんな子供たちに無理なく効率良く学べるように 新たに開発された教本です。現在発売中のベーシックスシリーズのメイン教材「ピアノのおけいこ」「セオリー」「テクニック」「パフォーマンス」の計4冊の重要な要素を1冊に集約してあります。

※当教室では導入にバスティン『ベーシックス』シリーズを使用する場合、『ピアノ(ピアノのおけいこ)』をメインに、お子さまの年齢、個性に合わせて『テクニック』『パフォーマンス』などを組み合わせていきます。