ぐにゃぐにゃ

ピアノを始めて間もない幼いお子さんの多くは、まだ手指の関節が弱くピアノを弾くときに、指の第一関節と第三関節が「ぐにゃり」と凹んでしまうケースが多くあります。

私は、第一関節を「指のおでこ」を出す。第三関節は「ホネのお山」を出す。と呼んで指関節を理想の形に導く声掛けで指導をしています。(写真、①第一関節、③第三関節)

指関節の強さにも個人差があり、もともとしっかりしているお子さん、声掛けをした直後はできるお子さん、一度や二度の声掛けでは全く改善しないお子さん、など様々です。レッスン中は、理想の手指にするための声掛けを適宜しています。

しかし、自宅練習の際のにお家の方(特にお母様)が手指の形について指摘をされると、お子さんは理想の形とは言えない形で弾いていても「できてるもん!」「やってるし」と反発してくるとのお話をよく耳にします。

そんなときは、口うるさく何度も指摘するよりも、理想の形とは程遠くても、「良い指の形だね!」と声掛けをすると、ピッと良い形になる場合もあります。但しこの声掛けは一度してみて効果がなければそれ以上はやめておきましょう。シンプルに、「ぐにゃぐにゃ指になってるよ」とさらっと指摘してあげても良いと思います。

最近、レッスン中にもシンプルに、「ぐにゃぐにゃ指だよ」と指摘す方が、「指のおでこ」「ホネのお山」と指摘するよりも、直観的に「理想の手指の形」に直すお子さんがいることに気付きました。

※なぜ「理想的な手指の形」で弾いた方が良いのか。簡単に言ってしまえば、「ピアノを弾くために必要な動作によるエネルギーを、ロスすることなくなく効率的に鍵盤に伝える」ためです。

「理想的な手指の形」作りへの一助となれば嬉しいです。