先日、第25回グレンツェンピアノコンクール指導者賞を受賞いたしました。
このコンクールでの指導者賞は、第23回コンクールから、3年連続の受賞となります。
結果を残してくれた生徒さんたちに、敬意を表すと共に、改めて感謝いたします。
どうもありがとうございます。
ピアノを習い始めたばかりの幼児のお子さんをお持ちのお母様から「家で自分から練習をしないんです・・・」と度々ご相談を受けます。
お家での練習の目的は勿論「ピアノを上手に弾き、音楽を表現する」「ピアノを弾くことが好きで、楽しくなる」こと。習い始めたばかりのお子さんの場合は、それと同時に、練習をする「習慣を身につける」こと。が加わります。
習い始めたばかりのお子さんは「自分から練習」をするということ、「何を、どのように」練習すればよいのか何も分かりません。ただ「練習しなさい」と言っただけでは分からないのです。
そこで、「何を、どのように」を身につけるために、お子さんの「興味を引き、衝動としての意志」を芽生えさせ「練習習慣」に繋げていきます。
具体的には!?
簡単です。お母様が「練習しなさい」言う代わりに、お子さんの目の前で「レッスンの宿題を先に始める」のです。例えば、「メリーさんのひつじ」をお母さんが弾き始めます。(そんなに上手でなくてもいいのです!)きっとお子さんは、側に寄ってきて弾きたがるでしょう。この繰り返しをすることで「練習は自からやるもの」ということを知ることができるのです。
*お母様が練習を始める時間を決めておき、「O時になったから練習しよ~」とさりげなく声を出してみるのも良いかも知れません。
「幼児期が最も関心を持つもの、それは人間です。私たち大人です」「幼児まず身近な大人の真似をすることを通して、周囲の社会との関わりをもちはじめます」「大人の動作を真似すること、模倣すること、これは幼児の本性です」(広瀬牧子『我が家のシュタイナー教育』共同通信社より)
この「真似をしたがる」という「衝動」を練習習慣の習得に応用してみては如何でしょうか。
新年度が始まり、入園・入学・進級・進学等で新たな一歩を踏み出した生徒さんたち。私も負けずに向学の意欲を燃やしております(笑)
本日午前中は、応用楽典『楽譜の向こう側』の著者、西尾洋(にしお よう)先生の講座を受講して参りました。
西尾先生は作曲が専門ですので、その立場から楽譜に書かれている音符や記号から「何をどのように」読み取り音楽表現へと繋げていくか。そのポイントを御著書をテキストにしてわかりやすく解説してくださいました。
例えば・・
作曲家は(フォルテ、強く)が書きたくて楽譜に書いたのではなく、「フォルテで何かを表現したくてフォルテと書いていること」その何かを読み解く事がとても重要で、それこそが楽譜から音楽表現をする際に重要な事であること。そのためには、作曲家のこと。作曲当時の時代背景や文化を知っていること。ソルフェージュ能力等総合的な知識や経験を積むことの重要性を改めて思い知らされた二時間でした。明日からの自身の練習やレッスンに還元していけるように努力いたします。
本日午前中、サルビアホール(音楽ホール)で行われた赤松林太郎先生による《古典派》の演奏法講座に参加して参りました。
ハイドン、モーツァルト、ベートーヴェンの作品の中からモーツァルトの『ソナチネ』と『ピアノソナタ』を中心に、解釈や奏法について説得力のあるお話と実演を見聞きし、知識と共に理解を深めることができました。帰宅後は講座で学んだモーツァルトの『ピアノソナタ・変ロ長調・K570』を赤松先生の仰っていた奏法と解釈でおさらいしてみました。なるほど!!ペダルの踏み方や十六分音符の速いパッセージなど、よりモーツァルトらしい音と表情になるではありませんか♪良い学びをしました。
「音楽とは歌うこと」最近よく思い出す言葉の一つ。
どんな楽器の演奏であれ、根底には「歌」があり、「歌っているように」弾くことが魅力ある演奏には欠かせない要素であること、「歌心」を音に反映させてこそ魅力ある演奏につながる。
「歌心」を忘れないよう改めて肝に銘じ、明日からの練習も頑張ろうと思います。
本日、ピティナ・ピアノコンペティション課題曲セミナーを受講して参りました。
私が受講したのはB級で、講師は金子勝子先生。以前ブログでも書かせていただいた『指メトード』を作られた先生です。
クラシック音楽では、時代を「バロック」「古典」「ロマン」「近現代」という4つの時代区分に分けます。それぞれの時代における特徴を踏まえて演奏することの重要性を再認識いたしました。
金子先生が一番強調されていた点は、「どの曲おいても、調性のイメージ(ヘ長調であれば、平和・のどかさ等)を念頭に置き、音楽・音作りをすること。そして常に音の行方(方向性)を意識していること。」でした。
今日学んだことを日々のレッスンに上手く生かせるよう努力して参ります。