経験値は!?

横浜市鶴見区江ケ崎町の伊藤ピアノレッスンスタジオのブログです。
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2023年5月3日(水・祝)に、伊藤ピアノレッスンスタジオ ピアノ発表会を終えて約一ヶ月が過ぎました。

今回の発表会には、年長さんから大学院生。親子連弾で共演された親御さんを含め44名が参加。
当日は、出演者一人ひとりが本番に向けて練習してきた努力の成果を多いに感じることができ、一人ひとりの成長に頼もしさを覚えました。
保護者の皆様には、いつもレッスンにご理解とご協力を頂きまして、改めて感謝申し上げます。

さて今回の発表会では、拍感やリズムの抑揚、奏法による音色の変化に対して一層拘りを持って指導にあたりました。
同時に生徒さんが持っている個性や持ち味を最大限に発揮できるように、「集中」するために必要なこと、「ミス」をした時の対処法、自宅練習でのポイントなどを生徒さん一人ひとりに合わせた課題克服のための目標を設定・共有し、毎回のレッスンで確認しながら進めました。

ある生徒さんは「集中力の持続」が苦手で、3分30秒程の曲を通して弾くことがなかなかできずにいました。
発表会2ヶ月くらい前のレッスンで、「集中」するためのコツを伝え、毎回のレッスンで確認し続けた結果、本人が「集中」するためのコツを掴み弾いている最中の集中力にもだんだんと変化が表れていきました。
発表会後のレッスンで聞いたのですが、出演直前の舞台袖では、「集中」することばかり考えていたそうで、本番は本人も満足のいく演奏ができたそうです。

もう一人、この生徒さんは弾いているときに少しでも間違えると「あっ!」などと直ぐにリアクションをして手が止まりなかなか先に続けて弾けない傾向がありました。
今回はそれを克服するために何があっても徹底的に、「リアクション」をしないことを練習する時の約束とし、レッスン中も自宅でも意識してもらいました。
結果、少々のミスでは、「あっ!」と手を止めたり、「リアクション」することが極端に減り本番ではこれまで出演してきた発表会で一番の出来だったことを本人は勿論、親御さんも大変喜んでくださいました。
ちなみにこの生徒さんは、曲決めの際に親御さんに、「これ弾けるの!?」と言われてしまったそうで、では弾けるようにして驚かせよう!というのがもう一つの共通目標でした。それを実現するためにも、「リアクション」の克服は必要なことで見事にクリアしました。

上記以外の生徒さんにもそれぞれに課題克服や成長の過程がありました。
大切なことは本番に向けて努力して本番で成功して終わりではなく、身につけたことをその後も意識し続けて無意識でもできる状態になってはじめて本当の意味での課題克服になるのかと思います。

今後も、目標⇒努力⇒継続⇒結果⇒自信⇒実力のサイクルを大切に、ピアノ・音楽が「人生の友」となるようにレッスンを進めて参ります。

イートーヴェンこと伊藤寛之

※本文中に書いているエピソードの生徒さんと写真の生徒さんの関連性はございません。