レッスンの付き添いはいつまで??

保護者の方から、レッスンの付き添いをやめるタイミングについてのご相談を受けることがございます。

今日は、今週からレッスンへの付き添を減らし、初めて一人でレッスンを受けた(送迎は有り)生徒さんの実例を紹介させていただきます。
生徒さんは小学校2年生の男の子。習い始めて今月で3年目に入りました。
お母様は今年に入ったタイミングで、レッスンへの付き添いをやめる事を考えていらっしゃったようですが、発表会の曲のレッスンが始まってしまったので、発表会が終わるまでは付き添うことにされたそうです。

お母様のお考えは、「発表会が終わり、習い始めて三年目に入ったので、私の付き添いを減らして先生と二人の時間を作ってみようと思います。送迎はします。私がいると甘えて調子に乗ってしまうので、一人になることで自覚を持ち、基本的な態度が少しでもよくなれば…と考えています。」とのことです。

息子さんの成長を願われての素晴らしい決断でいらっしゃいます。私は全面的に賛同いたしました。

実際、今週のレッスンでの生徒さんの様子は。

まずレッスン室に入る前に待っている時の表情に「一人でレッスンを受ける誇り」が窺えました。レッスン自体は、途中でふざけてしまうけともなく普段通りの流れで進みあっという間にレッスン終了時間に。
お母様が付き添われているときは、そちらが気になってしまうこともありましたが、一対一のレッスンに100%集中できたようでした。

レッスンへの付き添いを減らそうとお考えの保護者の方のご参考になれば幸いです。

目からウロコ

本日午前中、ヤマハ横浜店さんで行われた、馬場マサヨ先生のピアノ指導法講座を受講して参りました。
馬場先生は名古屋の金城学院大学で教授を務められているて方で、導入期の小さな人からピアノ指導者まで幅広くプロフェッショナルで素晴らしいご指導をされています。
その先生のご著書《目からウロコのピアノ指導法》講座3回シリーズの最終回が本日の講座で、第3章の不自然なフォームの直し方(子供に届く言葉で伝える)でした。

本題に入る前に、これまでの2回の講座のおさらいと、補足のお話があり、導入期の生徒さんに読譜力をつけるために馬場先生が使用されているテキストを具体的に教えていただき、進め方を教えてくださいました。

更に、聴く力を伸ばすためのアイテム《抱っこスピーカー》の紹介をしてくださいました。
ショパンの《ノクターン》や、シューベルトの《即興曲》を弾くようになった段階では練習時間の3分の1は質の高い音楽を聴くことによって、感受性や音楽性が決まってくるというお話にすこぶる共感。

本題の不自然なフォームの直し方では、「演奏する姿勢が悪い」「肩が上がる」「指の形が良くない」場合の直し方を、欧米人の動作やピアノ奏法と、日本人のそれとの違いを比較し具体例を示されながら、まさに《目からウロコ》の指導法をご教示くださいまさた。

ちなみに私自身、大人の生徒さんと、自らのピアノ奏法に悩んでいた時に先生のご著書に出会い、本の中で書かれている奏法を取り入れたところピアニストの友人に「弾きか方変えた?音がすんごく良くなってる!」と言ってもらえる程の結果が出ました。
馬場先生に直接指導を受けたわけではありませんが、今日の講座で先生ご自身の奏法を目の当たりにし、私自身が取り入れた先生の奏法の方向性が合っている事を確信いたしました。
講座終了後、ご著書にサインをいてだき、前述のエピソードをお話させて頂いたところ「いくつからでもピアノは上手くなります」との励ましのお言葉をいただきました。

3回の講座を通じて馬場マサヨ先生の大ファンになりました(笑)
私の生徒さん方にも馬場先生のレッスン法、ピアノ奏法を取り入れお伝えして行きたいと思います。

さあ、また新たな一歩を踏み出しました!

本日、伊藤ピアノレッスンスタジオのピアノ発表会を無事に終える事が出来ました。

出演者の皆さんをはじめ、ご家族の皆様、ご協力くださった全ての方に感謝申し上げます。

今回の発表会では、部ごとに私の指導の方向性を明確にするためにテーマを設けレッスンを進めて参りました。

第一・二部は「音で本気で伝える」第三部は「個性を認め生かす」

詳しい内容は、ご挨拶の際にお話しさせていただきましたが、「音で本気で伝える」では、どのよう風に弾けば楽譜から読み取った音楽を人に伝えることが出来るのかを具体的に指導させていただきました。また、「個性を認め生かす」では、曲の持っているキャパを超えない限り、本人の表現の方向性、意志を尊重しレッスンをいたしました。

テーマを設けることで生徒さんの演奏を更に客観的に聴くことができ、指導方針をより明確化することが出来ました。

今後も、「一人ひとりの生徒さんを大切に個性を尊重」しながらレッスンを進めて参ります。

本日は、大変にありがとうございました。