おとのなまえ

伊藤ピアノレッスンスタジオでは、導入期の生徒さんの教材に『バスティンメソッド』を使用しています。

バスティンメソッド』は、アメリカのピアノ教育家バスティン夫妻が考案されたメソッドで、「おとのなまえ」を、ABCDEFGと「英語」で導入していきます。
ちなみに、皆様がよくご存じのドレミはイタリア語です。

英語の「おとのなまえ」を知っておくことのメリットはなんといってもコードネームに繋がる点です。
コードネームは、「おもにポピュラー音楽で用いられる和音(コード)の略記法。」(音楽中辞典・音楽之友社より)です。
根音(和音の基本型で一番下の音。コードネームがCだったら、ドミソの和音になる)を楽譜に付記(右譜例○で囲んでいる)することで、奏者はそのコードネームをもとに、曲に自由に伴奏をつけたり、既存の伴奏にアレンジすることができます。

私のレッスンでは、英語の「おとのなまえ」の導入の際に、イタリア語の「らしど」と、英語の「ABC」を、「AらBしCど」といった具合に双方の「おとのなまえ」をリンクさせながら、カードや積み木を使い楽しく覚えていきます!

さらに発展していくと、調性(ハ長調など調の名前)を英語と日本語で覚えることができたりと、英語でおとのなまえを覚えるメリットがあります。
国際コンクールなどのプログラムの調性表記は、英語が主流となっています。

第六回仙台国際音楽コンクールプログラムより