ぞうさんVSことりさん

今日は、ピアノ演奏での音のバランスについて書いてみたいと思います。

ピアノは、左右5本ずつ計10本の指で複数の音を同時に鳴らすことができる楽器です。楽曲を演奏する際は、ただ楽譜に書かれた音や強弱、表情記号通りに音を鳴らせば素敵な演奏になるわけではありません。音のバランスや、音質・音色にまで気を配る必要があります。

音のバランスに関して簡単な例を上げると、右手がメロディー(強く)を左手が伴奏(メロディーより弱く)を奏する場合は左右の音のバランスに気を付けて音量・音質をコントロールしなければなりません。慣れてくると当たり前にできるテクニックですが、導入(初)期の生徒さんにとってはなかなか難しいのです。

導入(初)期の生徒さんが左右の音のバランスに苦労しているとき、私はお助けアイテム、ぞうさんとことりさん(画像)に登場してもらいます。

右手がメロディーの曲の場合は、右手の手のひらにぞうさん、伴奏の左手の上にはことりさんを同時に乗せ、右手(ぞう)には、おもーく、左手(ことり)には、かるーく重さをかけ、体感(重さ)と見た目・イメージでバランスのとり方を感じてもらいます。

同じことを生徒さんにも私の手のひらでやってもらい、その直後にピアノで弾いてもらいます。たいていの生徒さんは、左右の音のバランスが良くなります♪

上の写真の生徒さんは、左手ことりを本人の希望でヒヨコにし、楽譜に記しています。

 

春の○○りんごキャンペーン♪実施中

問題です!(笑)

本日のブログタイトル「○○りんご」の○○に入る言葉はなんでしょ~う!?

ヒントは、白雪姫!

皆さんもうおわかりですね。そう「どく」の二文字が入ります!

えー、新年度早々「どく」とは「なんとまぁ・・・穏やかでない!」とお感じになる方もいらっしゃると思いますが、この「春のどくりんごキャンペーン♪」ちゃんとレッスンに関係あるのです。                           何と関連させているかというと「休符」です。楽譜の中には、音部記号や調号、拍子記号。そして音符などたくさんの記号が出てきます。                         そういった記号の中でも、「休符」をきちんと「休符」として理解し、扱えている生徒さんが意外と少ないと感じ、先ずは休符に興味を持って貰おうと始めたのが「春のどくりんごキャンペーン♪」です。

キャンペーンの内容はいたって簡単。            曲中に出てきた「休符」に気がついていなかったり、正しく処理できていなかった場合に、「はーい、春のどくりんごキャンペーン実施中でーす!!(笑)」と街頭でポケットティッシュを配る要領で「どくりんごカード」を手渡します。(4分の4拍子の場合、四分休符一つは、一拍分の休みになるので、できていなかった場合はカード一枚)そして、生徒さんの楽譜には、「どくりんご」を書き込みます。すると生徒さんの注意は「休符」に向き、意識して休符を処理できるようになるのです!

幼児、小学低学年の生徒さんには、「白雪姫はどくりんごを食べて倒れちゃうんだよ。そうして王子様が助けてくれるんだけど、先生の知り合いに王子様がいないから食べないように自分で気をつけてね!」とお話ししています。

新年度がスタートし、これからも伊藤ピアノレッスンスタジオでは、生徒さんが楽しく・生き生きとピアノに取り組めるレッスンを展開してまいります。