子どもたちのレッスンをしていると「発想の豊かさ」を思い知らされることがあります。
今回は、Sくん歳のレッスンでのこと。
私の教室で導入期に使用しているテキスト、バスティン『ピアノパーティー』では音程(音と音の隔たりを数字で表す。隣同士の音は2度、一つ飛ばしは3度・・)読みを身につけ、読譜が早くなるようにレッスンを進めていきます。この音程を視覚的に認識させるため曲を弾く前に、二度音程の音は線で結び、3度音程の音程には×印を書き込みます。
Sくんは2度音程を線で結ぶ際に直線ではなく、ギザギザの線で結びました。そして、演奏する際になんと・・・ギザギザの箇所で手首を左右に振りながら弾くのです!!
私は何故Sくんが手首を左右に振るのか分からず、本人に尋ねました。
Sくんは「だってギザギザだから」と答えました。
なるほど!!「ギザギザ」の線を手首を左右に振る奏法として表現していたのです。(直線の箇所では手首を振らないのです!)
Sくんの発想力の豊かさと、これからの成長に頼もしさを覚えます。
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